広栄山妙覚寺

広栄山妙覚寺は、日蓮宗で最初に建立された寺院であり、現在は本山(由緒寺院)の格式を持つ由緒あるお寺です。その起源は文永元年(1264年)にさかのぼります。当時、上総国伊保庄置津郷(千葉県勝浦市興津、守谷、浜行川、大沢、鵜原、台宿、植野、上植野、上野、大森、名木、中島、中里、赤羽根等)の領主であった佐久間重貞公が、自身の邸宅を日蓮聖人に寄進し、これを寺院として改めた事が始まりとされています。

その頃、佐久間重貞公の弟・竹寿丸(出家後の僧名:寂日房日家)と長男・長寿丸(出家後の僧名:美作房日保)が、日蓮聖人の弟子となりました。美作房日保は妙覚寺の第二世住職と誕生寺の第三世住職を務め、寂日房日家は誕生寺の第二世住職と妙覚寺の第三世住職を務めました。この関係から、妙覚寺と誕生寺は「両寺一根」と呼ばれ、深い結びつきを持つ寺院として知られています。

かつては、誕生寺に新たな貫主(住職)が着任する際、まず妙覚寺を訪れ、その後、小湊へ向かうという慣習がありました。このように、妙覚寺は日蓮宗の歴史において重要な役割を果たして来たお寺なのです。

観光情報詳細

文化財布曳の祖師像
日蓮聖人像
日蓮聖人自筆御曼荼羅
日保上人自筆御曼荼羅
繋船柱碑
住所〒299-5245
千葉県勝浦市興津字土井口1195-1
電話番号0470-76-0339
交通案内JR外房線上総興津駅より徒歩8分