鹿島神社の歴史
鹿島神社は、天平十七年(745年)、歌聖・山部赤人によってこの地に勧請され、創建されました。創建当初は、金永山禅奥寺の管理下にありましたが、天正年間(1573年~1593年)に妙覚寺第十六世・日嚴上人の手によって妙覚寺の管理下へと移され、境内の庫裡(僧侶の住居)の傍に社殿が建てられました。
しかし、寛政四年(1792年)に発生した妙覚寺の火災により、鹿島神社の社殿も焼失してしまいました。その後、文化年間(1804年~1818年)に現在の場所へと再建され、現在に至ります。

御祭神について
鹿島神社には、建御雷之男神、経津主命、天児屋根命が御祭神として祀られています。
建御雷之男神は雷神や武神としての信仰が厚い事で知られていますが、興津では古くから港に多くの船舶が停泊していたため、水難救護の守護神としても崇敬されてきました。
鹿島神社の見どころ
鹿島神社には、いくつかの優れた彫刻が奉納されています。その中でも特に見事なのが、安房国長狭郷(千葉県鴨川市)出身の名工・武志伊八郎信由(通称:波の伊八)による「龍に波」の彫刻です。この作品は、波の躍動感と龍の力強さが見事に表現されており、鹿島神社を訪れた際にはぜひ鑑賞したい名作です。
観光情報詳細
祭礼日 | 毎年10月第2土曜日・日曜日 |
---|---|
住所 | 〒299-5245 千葉県勝浦市興津字土井口1181 |
交通案内 | JR外房線上総興津駅より徒歩7分 |